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2005/07/02

輸送業低迷のなか日本の低公害トラックが受注好調という驚き!

●世界に先駆け開発・発売された日本の低公害トラックが受注好調という。その車両は、日産ディーゼル工業が昨年リリースした新長期排ガス規制対応の大型トラック「Quon(クオン)」で、同車の受注数が当初の販売計画を大幅に上回るペースで推移している。

●通常、よほどのマニアか、株式投資家でもない限り、大型トラック市場には関心が薄いだろうが、このQuonという車両は、「尿素SCR」というこれまでにないまったく新しい排ガス処理技術を世界に先駆け採用している。ついでに言うとこれまで大型トラック系の新技術はボルボや、スカニアマンダフイベコフォーデンなどの欧州系企業から発表されるケースが多かった。

●そんななか、三菱化学・日本化成との共同で、国内業界下位にあたる日産ディーゼル工業が尿素水の供給インフラ(個々のガソリンスタンドに尿素水供給のための貯蔵・供給機器が必要)を開発したことから、実のところ業界では尿素SCRそのものの普及を懸念する声が大きかった。

●そうした声を尻目に、全国のトラック系給油施設に尿素水供給のインフラ網を整備し、三菱ふそうへの排ガス処理技術提携を実現するなど劇的に企業業績を向上させた同社に、業界は驚きを隠せないでいる。先に京都〜名古屋で行われたエコカーイベント「ビバンダム・フォーラム&ラリー2005」でも、唯一Quonのみが先進の低公害大型トラックとして参加している。

●現在、トラック輸送は物流業のなかでも新規参入企業が多い市場で、消費者ニーズの貪欲な要求に応えるため、輸送コストのさらなる圧縮が求められている。さらに原油高騰という非常事態のなか過酷な生き残り競争の真っ直中にある。そんな環境下で、数千万円単位の事業用車両が高い受注実績を達成していることに関しては、国内の輸送企業の良心もなかなかのモノなのではないかと思ったりしている。

●詰まるところ、日本の物流を左右するのはエンドユーザーである消費者の意志次第だ。より早く、安く、品物が届けられるということが大原則ではあるが、物流企業が環境負荷低減のためどのような活動を実際に行っているのか。そうしたファクターもサービス選択の一要素としてシビアに捉えてもらいたいと思う。

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